最近はありがたいことにパーソナルトレーニングがとても人気でそのお身体の変化に延長してくださる方も多くいらっしゃります。
その中でも「姿勢をよくしたい」という思いでお申し込みいただく方も大変多いのですがどのようなお悩みでもまずは私のトレーニングは「姿勢」をニュートラルに戻すことからはじめます。
(耳・肩・大転子・膝・くるぶしの5点のうち3点がまっすぐにそろう状態がニュートラル)
私もお話しすると驚かれますがかなりの猫背、反り腰でした!
身長が167cmあるので中学生の頃に背を小さく見せようと猫背にして過ごしていた癖が大人になっても続いていました。
私達の姿勢というのは、このように毎日の習慣や環境とか、手術とか身体的外傷とか、持って生まれた遺伝的な要因、そんなことが全部混ざって形成されています。
また姿勢とマインドも、無意識のうちに、潜在意識下において密接な関係があります。
特に、”怖い”とか”危険”などのストレスを感じる時、マインドと姿勢のつながりはより強くなります。
体の反応は癖となり、それが姿勢となり、そのうちその人自身になる
体はストレスを感じた時、無意識のうちに反応して緊張しています。
脳神経系はその時の体の反応や、”自分を守る”という体の動作を記憶していきます。
そう、身体を守るために今その姿勢なのです。
ストレス状況下において、繰り返し起こる体の反応や動作は、そのうち個人の体の癖となっていきます。
その癖に気がつかないまま時が経って行くと、筋肉とか臓器とか全てを包み込んで私たちの身体の枠を形成している筋膜がどんどん分厚くなり、癖のままの姿勢が固定され、固定された姿勢はそのうち、その人自身になっていきます。
“Red light reflex, レッドライトリフレックス”と、”Green light reflex, グリーンライトリフレックス”と呼ばれる一般的によく見られる2つのストレス下での体の反応パターンがあります。
Red light reflex, レッドライトリフレックスとは?
Startle response (驚愕反応)ともよばれているこの姿勢は、ストレス状況下で体を守ろうとするため、私たちが一番安全と感じるポーズ、胎児のようにCの字を描くように丸まります。
この姿勢にはスウェイバック・猫背反り腰・フラットバックが入ると思うのですが、主にスウェイバックと呼ばれる姿勢について説明します。
見た目からして、元気が無く、疲弊している姿勢から「疲労姿勢」なんて呼ばれていたりもするそうです。Σ(・口・)
骨盤が後傾し、体幹の上部が後に移動し背中は丸まり、前かがみになります。
しかし、生活をしていくには丸まったままではダメで前を見なければいけないので、顔は無理をして前を向きます。その結果、首の後の筋肉が常に一生懸命収縮して短く硬くなっています。
膝が過伸展している場合が多く、太ももの後の筋肉、ハムストリングスが短く、硬くなっています。
ハムストリングスは、膝を曲げる時に使う筋肉なので、膝を伸ばす時にハムストリングスも伸びていきます。通常膝が過伸展しないように膝の靭帯が働くのですが、過伸展する癖があると靭帯がしっかり働かなくなり、膝の過伸展はハムストリングが逆に収縮していきます。
GREEN LIGHT REFLEX, グリーンライトリフレックスとは?
ストレス状況下において自分を守る姿勢”レッドライトリフレックス”とは逆に、これは戦闘モード、チャレンジモードの姿勢。
ミリタリー(軍隊)姿勢とも呼ばれています。
一見 ”良い姿勢” のようにも見えるこの姿勢は、胸を前方に突き出し、骨盤は前傾し、反り腰です。
体の後面が短く、硬くなる傾向にあります。
腰に負担がかかり、腰痛をもたらします。
反り腰によって、腎臓や副腎が常に圧迫されて、体が余計ストレスに反応していきます。
高血圧、不眠、慢性疲労、早期閉経をもたらすとも言われています。
ヨガや筋膜リリース、筋トレなどのBodywork は上記のような体の癖を変えていくと言われています。
私自身もこの3つで姿勢が劇的に変わりました。
絶対的な悪い姿勢、良い姿勢はないと思います。
”姿勢を正す” ことはゴールではありません。
ヨガをしたり、BODYWORKを受けることで、自分の体や無意識な体の反応、癖やパターンに気付いていく。
そして変えてみる。
意識的に動いてみる。
よくマッサージや整体でも「姿勢が変わります!」と宣伝されているところも多いですが、もちろん受けたその日から数日は持続しますが日常が変わらないと姿勢はすぐに戻ります。セラピストさんに頼るばかりでなく、自分の中でいかに無意識な体の反応、癖やパターンに気付くかが大切!
体からのシグナルは脳神経系につながっていって、体の癖に気付いて変えていくことでストレス状況下で必要以上に反応しなくなるかもしれないし、不安に感じることが減っていったりするかもしれない。
副産物として、姿勢もよくなるかもしれない。
体と心にどんな変化が起こるかは、本当に無限の可能性があります。
今の姿勢に自信がない方も一度まずは自分を褒めてあげましょう。
例えば
育児中のママはお子様を抱っこしていれば自然に猫背になるのは当たり前です!
「子供のためにこんなにも自分の身体さん頑張っていたんだね〜」
重たいものをもつお仕事の方は腰に負担がかかるのは当たり前です。
「いつも重いもの持って頑張ってくれてありがとう」
そんな風にまず感謝の気持ちを自分に向けてみましょう。
それからどんな風になりたいか
未来の輝く自分を描きながら。
少しずつ自分の心身の健康のためにヨガなどのBODYWORKを始めて、続けてみましょう!